飲酒運転元警官に有罪 佐賀地裁判決 「撲滅は社会的急務」
飲酒運転で人身事故を起こしたとして、危険運転致傷の罪に問われた元佐賀県警
巡査長浦川和久被告(50)=同県武雄市山内町=の判決公判が6日、佐賀地裁で
あり、伊藤ゆう子裁判官は懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役3年)を言い
渡した。
伊藤裁判官は、量刑理由で「酒に酔っていることを認識しながらも、運転代行費
を惜しんで運転した」と指摘した上で「飲酒運転など危険な運転行為の撲滅が社会
的急務となっている中、現職警察官による犯行として地域社会に大きな衝撃を
与えた」と述べた。
判決によると、浦川被告は、伊万里署勤務当時の2005年7月23日午前一時
すぎ、県警の同期会で飲酒した後、前方注視やハンドル操作が困難な状態で佐賀市内
から乗用車を運転。約22キロ離れた北方町(現武雄市)の国道34号で中央線を
はみ出して対向車と正面衝突、相手の男性2人にそれぞれ全治約5カ月のけがを
負わせた。
県警は事故後、浦川被告の血液から1ミリリットル当たり約1.7ミリグラムの
アルコールを検出し、同被告を懲戒免職処分にした。
=2006/09/06付 西日本新聞夕刊= 2006年09月06日13時50分
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20060906/20060906_051.shtml