生後3カ月の男児、ケヤマディンちゃんは、トルクメン人の伝統的な
絹の洋服を着せられ、ゆりかごの中でおとなしく寝ている。ケヤマディン
ちゃんが泣いたり、ぐずることはほとんどない。オモチャやミルクを
与えられているからではなく、アヘンを飲ませられているからだ。
「ケヤマディンにアヘンを与えています。(そうでないと)泣いてばかり
いるからね」。ケヤマディンちゃんを抱っこしながら、こう話すのは母親の
ボルデ・ジャマルガテさん(25)だが、まとった白色のブルガの下の顔を
見せることはない。
ボルデさんによると、ケヤマディンちゃんには誕生直後から、朝と夜に
アヘンの小さなかたまりを口に直接入れたり、ミルクや水に混ぜて与えて
いるという。4歳、5歳、7歳になる他の3人の息子たちも同じように育てて
きたという。そうしながら家事をこなしたり、子どもたちの世話をする時間
を見つけているのだ。
(中略)
アフガニスタン、中でも東北部バダクシャン州などに住むイスラム教徒
社会や北部のトルクメン人社会では何世紀もの昔から、子どもにアヘン
を与える風習がある。(中略)
「むずがる赤ん坊にアヘンを与えるのは当たり前のこと。与えすぎると、
もどしてしまうこともある」とアブドゥルさん(46)。アヘンを与えることで、
将来、子どもたちに害が出る恐れなどは知らないようだ。
UNODCの資料によると、アフガニスタンでは約6万人の子どもたちが
アヘンなどの薬物を与えられているという。南部のカンダハルでは過去
7年間に、子ども25人がアヘンのとり過ぎで死亡したといわれる。
(以下略、全文はソース元でご確認下さい)
ソース(Livedoor・アルジャジーラ特約)
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2403056/detail