イランのアガザデ副大統領兼原子力庁長官は、同国の核問題を協議するため、9月2日にも、ロシアを訪問することを明らかにした。
イランのメヘル通信が30日、伝えた。
イランは、国連安全保障理事会の制裁警告決議で31日を期限に「ウラン濃縮停止」を求められているが、期限切れ後の副大統領による露訪問は、
核開発を継続しながら、制裁回避を模索するイランの思惑を反映した動きと言えそうだ。
副大統領によると、今回の訪問では、核問題解決に向け国連安全保障理事会常任理事国とドイツが提示した包括案と、
ロシアの協力で建設を進めているイラン南部ブシェールの原子力発電所が主な議題となる。
イランは22日に行った包括案に対する回答の中で、新たな交渉を提案。ロシアは、イランでの原発事業に強い関心を持つことから、
制裁発動にも消極的な姿勢を示しており、両国はイラン側の逆提案を基礎に今後の対応を話し合うと見られる。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060830i313.htm?from=main3