<台湾>海峡の軍事バランスは中国に傾斜 国防報告書
【台北・庄司哲也】台湾国防部(国防省)は29日、防衛白書に当たる06年版の「国防報告書」を発表した。
報告書は中国の戦力を分析し、「中国は積極的に国外から先進的な装備や技術を導入し、台湾海峡の
軍事バランスは次第に中国に傾き始める現象が生まれている」と指摘している。
また台湾に照準を合わせたミサイル増加について、「05年末までに、台湾に照準を向けた『東風型』の
短距離戦術弾道ミサイルは784発に達している。ミサイルは誤差40メートル以内の気化爆弾弾頭などが
搭載可能で、発射から約7分間で台湾本島を攻撃できる」とした。
一方で「陸上兵力は中国側が数的優位にあるが、空中や海上運輸、後方支援で依然として作戦を全面的に
支援する能力がなく、渡海作戦や降下作戦の展開は難しい」と分析している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060829-00000066-mai-int