クレジットショッピングのリスク
日本クレジット産業協会の調査によると、2004年度(平成16年度)でクレジットカード発行枚数は
2億7338万枚。10年前の1994年度(平成6年度)に比べ4600万枚近く増加した。日本人すべてが
2枚以上を持つ計算になるほど、クレジットカードは私たちの生活の一部になっている。
また、発行枚数の増加以上に多くなっているのが、ショッピングとキャッシングを合わせた
信用供与額。1994年の18兆7751億から2004年の36兆7974億円へ、10年でおよそ2倍となった。
増加の大きな要因はショッピングだ。10年間で約15兆5000万円増えている。
クレジットでのショッピングは、お金そのものを借りるキャッシングに比べると、一見健全な
利用に見える。実際、家計管理の相談者の中には、「ポイントが貯まるからお得」と考えている
人もいる。
だが、クレジットでのショッピングが習慣になっていると、貯蓄できない原因がクレジットカードの
使いすぎにあったとしても、それに気づきにくいようだ。クレジットでのショッピングは、「将来の
収入の先取り」または「貯蓄の取り崩し」だということをまずは自覚する必要があるだろう。
http://www.nikkeibp.co.jp/news/biz06q3/510704/