自殺を踏みとどまらせ、死のふちからの再起を応援している白浜町の
NPO法人「白浜レスキューネットワーク」=藤藪庸一代表(33)=が、
小学生を対象に「自殺予防プログラムとしての生活体験塾・学習支援塾」を始めた。
藤藪代表は「自殺防止には、子どもの時から自立に必要な学力、意思、協調性などを培うことが大事」と話している。
藤藪代表は白浜バプテスト基督教会の牧師。
96年、同教会に赴任して以来、前任牧師の意志を継ぎ、自殺防止活動に打ち込んでいる。
同町には海に面した高さ25〜30メートルの岩が切り立つ景勝地・三段壁があり、自殺者が絶えない。
藤藪代表は、三段壁展望台近くの公衆電話前とがけの縁に、教会の電話番号を書いた
「白浜いのちの電話」の看板を設置。電話が鳴れば時間を問わず駆け付けて説得している。
これまで救った100人を超す人との話から、子どものころ、教育の機会に恵まれなかったことや、
社会性を身に付けることができなかったことなどが自殺を選ぶ背景にあるのではないか、との思いを募らせた。
今春、社会貢献などを後押しする県の「団塊の世代活用NPO活動モデル事業」に応募。
選ばれて、人件費、講師謝礼など約100万円の交付を受けプログラムを始めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060808-00000257-mailo-l30 子どものころ、教育の機会に恵まれなかったことや、
社会性を身に付けることができなかったことなどが自殺を選ぶ背景