公共電視が計画している「国家元首列伝」という企画の第一弾として、
「李登輝」が放送されることになり、今夜から三夜連続で夜9時から放送される。
プロデューサーの王瓊文によると、これは単独で作成され、
李登輝個人の伝記ではなく、李登輝の政界での歩みの中で、
台湾の民主改革の鍵となった年代を記録したものだという。
王プロデューサーは、この作品の制作に2年、550万台湾ドルが費やされたと言い、
制作チームは関係筋を通じ、李登輝にインタビューの意思を尋ねたが、
頓挫してしまった。李登輝は既に国史館の口述歴史計画を受けており、撮影する意思は無く、
キーパーソンからインタビューを受けられないという最大の難題が待ち受けていたのであった。
王プロデューサーは、「この作品は、李登輝前総統本人の取材はないものの、
制作チームは約50人のインタビューを行い、李登輝前総統がこれまでに受けた
多くのインタビューの使っている。この作品が一つのスタートラインとなり、
多くの議論を引き起こし、今後多くの人がこのような類の理性的で冷静な
映像作品を撮影することを望んでいる。」と述べた。
番組は、今日から3日間続けて3集にわたって放送され、
まず「農業専家(農業のスペシャリスト)」で、李登輝前総統の少年期と彼が政界に
向かおうとする時期を紹介する。
さらに、「民主先生(ミスター・デモクラシー)」では、李登輝前総統が推進した
憲法改正と民主改革の過程を描く。
そして最終日の「台独領袖(台湾独立の指導者)」では、李登輝前総統が再選された
1996年以降の両岸政策の調整を放送する。
番組は、李登輝前総統がかつて共産党に入っていたかどうかや、
228事件などというセンシティブな話題にも触れることになっている。
http://www.libertytimes.com.tw/2006/new/aug/7/today-p7.htm (中国語・繁体字)