【大紀元日本8月7日】ニューヨークタイムズ紙は8月4日に社説を発表、
国連は、中国共産党(中共)政権の人命軽視につながる態度に影響されず、
スーダンのダルフール州でのジェノサイドを即刻停止させるべきと述べ、緊急に国連部隊を派遣しないと、
数万人ともいわれる被害者は見殺しにされると指摘した。
社説は、国連が決定を下せない直接の原因は、スーダンのアルバシール大統領が国連部隊の介入を拒否しているからだと指摘。
同大統領がこうしていられるのは、国連安保理の常任理事国である中共政権が、
否決権をかざしてアルバシール大統領を守る姿勢を続けているからだと非難した。
中共政権がアルバシール大統領を支持する理由の一つは石油問題であると分析。
アフリカは中共政権にとって不安定な中東地区に替わる石油提供源であり、今中国の石油輸入の約7%はスーダンに頼っているという。
もう一つの理由は、国連が他国の主権に入り込むということことに、中共政権が過敏であるからだと指摘。
中共政権は、国連部隊のダルフール派遣に同意してしまうと自国に不利になると考えていると見ている。
例えば、中国はチベット問題について外部の介入を警戒し続けている。
そのような情勢の中で国連部隊のダルフール派遣に同意してしまうと、チベット問題の解決にも外部の介入を招くことを懸念 しているという。
さらに、同社説は
「中国国内の人権状況は多いに改善すべき点がある。
中共政権は自分に振りかかる人権批判について厚顔であり、自国と似たような状態にある国々との関係が深い。
それでも、ジェノサイドは異なる次元の問題であるとわかっているはずである。
中共によるアルバシール大統領への支持は恥曝し」
「中共政権は、ダルフールでのジェノサイド(大量虐殺)を止めさせるための最大な障害と認識されることを必死に避けようとしているが、
これは紛れもない事実である」
と非難し、中共政権は国連採決で、ロシアなどの国にも影響を与えていると分析した。
大紀元時報−日本 スーダン・ダルフールの大量虐殺、中共が助長=NYT紙より一部省略:
http://www.epochtimes.jp/jp/2006/08/html/d71899.html