写真館経営者殺しの少年、和歌山地検に送致を決定
和歌山県高野町の写真館経営久保田耕治さん(当時71歳)が殺害された事件で、
殺人の非行事実で送致された元高校2年の少年(16)の第3回少年審判が9日、
和歌山家裁であり、中村昭子裁判官は和歌山地検に送致(逆送)する決定をした。
地検は近く少年を起訴、成人と同様の刑事裁判が開かれる見通し。
審判では、少年の精神鑑定を実施し、周囲の環境に適応できずストレスに耐えられない「適応障害」と診断された。
決定などによると、少年は4月24日午後4時15分ごろ、写真店で久保田さんを素手で殴ったうえ、
台所にあった炊飯器などで数十回にわたり殴るなどして殺害した。
地検は5月15日、「刑事処分相当」の意見書を付け家裁送致。審判で少年は、「きちんと謝りたい」などと謝罪の気持ちを示したが、
「気づいたら倒れていた」と殺意を否認していた。少年は6月、和歌山県内の高校を退学処分になっている。
弁護側は「更正には児童精神医学などの専門家の支援が必要」と、保護処分を求めていた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060809i303.htm?from=main3