北朝鮮でこのほど出版された金正日総書記の軍優先の指導理念「先軍政治」の解説書で、
北朝鮮が1993年5月に中距離弾道ミサイル「ノドン」を日本の能登半島沖に発射した翌日、
グアムとハワイ沖に向けて2段式の中距離ミサイルの発射実験を行ったと記述されていることが5日分かった。
実際にはグアムやハワイ沖には着弾せず、短距離ミサイル程度しか飛行せずに失敗したとみられるが、
記述が事実であれば、北朝鮮が既に90年代前半から1段式のノドンだけでなく、
米国を射程に収める多段式ミサイルの開発を本格化させていたことを示す。(略)
「先軍で威力とどろかせる強国」と題した同書は、「先軍政治」の外交戦略を扱った対日外交の項で
「93年5月29日に射程500キロの準中距離ミサイル1発を日本の能登半島沖へ試験発射し、
30日には射程3000キロの2段式中距離ミサイル2発をグアム沖とハワイ沖に向け
それぞれ試験発射した」と記している。(以下略)
2006年08月06日02時09分
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/20060806/20060806_012.shtml