GoogleやYahooなど主要ウェブ検索企業は米国時間8月2日、広告主からの
集団訴訟や批判が相次いだことに対応して、業界2団体と共同でクリック詐欺
数を把握する計画を発表した。
クリック詐欺とは、広告を掲載することで収入を得ているウェブサイトが、自ら
広告をクリックする行為や、検索キーワードを買い取り、ビジネスを奪うことを
考える企業が、ライバル企業の広告予算を浪費させるためにその広告をクリック
する行為を指す。
Interactive Advertising Bureau(IAB)および非営利団体Media Rating Council
は、Google、Yahoo、Microsoft、Ask.com、LookSmartなどの企業と協同でClick
Measurement Working Groupを設立すると発表した。
このグループの目的は、広告に対する有効なクリックと無効なクリックを見分ける
ガイドラインを確立することである。ガイドラインが確立すれば、クリック詐欺が実際
にどの程度蔓延しているのかを知ることができる。広告主にクリック詐欺撃退サービス
を提供するサードパーティによると、クリック詐欺の割合は30%程度であるというが、
GoogleとYahooは同割合がそれ以下であると反論している。
(中略)
Googleの信頼および安全確保担当ビジネスプロダクトマネージャーShuman Ghosemajumder氏は、「わが社の広告主に対しては無効クリックの問題を明らか
にするべく独自の努力を重ねているが、業界全体による同じ目的を持つグループ
に参画できることは大変光栄である。」と述べた。
2006/08/03 17:12
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20190487,00.htm