劣勢だった亀田を2−1で支持した判定結果に周囲も戸惑いを隠せなかった。
日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長は「試合内容についての
コメントは勘弁してほしい。本人も苦戦したと認めていたように、これからに期待
ということだろう。ファンの方がどう感じたかは分からない」と歯切れが悪かった。
日本プロボクシング協会の原田政彦会長は採点表を一見し、「きょうは何も話す
ことはない」とだけ言って足早に会場をあとにした。協栄ジムの金平桂一郎会長は
「試合は想定していた中で最悪のケースになったが、亀田は根性と底力を見せた」
と苦しい見解を示した。
試合後の記者会見場には世界ボクシング協会(WBA)の立会人が足を運び、
亀田のトレーナーを務める父親の史郎さんに「WBAのメンドーサ会長から特別の
チャンピオンベルトを贈ります」と報道陣の前でプレゼントを手渡した。
亀田の家族愛、父親と3兄弟の努力は素晴らしい。だが、中立であるべき世界の
統括団体が事前にこのような準備をしていたこと自体、見識を疑われても仕方ない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060803-00000000-jij-spo