旧日本興業銀行の最後の頭取で、みずほフィナンシャルグループの誕生に主導的な役割を果たした
西村正雄(にしむら・まさお)氏が、1日午後8時過ぎ、心不全のため東京都内の病院で
死去した。73歳だった。
通夜、告別式は近親者で執り行う。みずほフィナンシャルグループは後日、「お別れの会」を行う
予定。
西村氏は1955年、東大法学部を卒業し、興銀に入行。99年には、当時の第一勧業銀行、
富士銀行との経営統合を決断し、大がかりな金融再編の実現に尽力した。3行統合に伴い、
2000年9月、持ち株会社となったみずほホールディングスの初代会長を務めた。
一方、大蔵省(現財務省)金融制度調査会のほか、多くの政府審議会委員を務め、80年代以降の
金融制度改革では金融界代表として活躍した。西村氏は故安倍晋太郎氏の異父弟にあたり、
政界などにも幅広い人脈を築いた。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060802ib04.htm