霧の街・北海道釧路市で、名物の霧が「少なくなってきた」との声が聞
かれる。気象台は「減少傾向とまではいえない」と慎重だが、昨冬、過去
最低だったオホーツク海の海氷面積との関連を指摘する専門家もいる。
釧路地方気象台は、毎日7回、3時間おきに職員が調べ、200メートル
先の建物が見えない時を霧の発生としている。120日以上発生した年は、
1931年〜40年に4回、次の10年間は5回あったが、51年以降は10年
ごとに3、3、2、2、1回と減少。03年以降は毎年100日を切っている。
昨冬、オホーツク海の海氷面積は平年の64%、1652万平方キロで、
71年の観測開始以来、最小だった。元釧路地方気象台予報官の藤田英
治さん(63)は「親潮の源は、流氷が解けたもの。海氷の減少と釧路の霧
は関連があるかもしれない」と話している。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000000608010008