【ベルリン=菅野幹雄】独連邦雇用庁が1日発表した7月の失業者数は前月より1万20
00人少ない438万6000人だった。5カ月連続の減少でドイツの雇用情勢が着実に改善
してきた。前年同月比では45万人減った。景気回復で企業活動が活発となったほか、
サッカーのワールドカップ(W杯)に伴う雇用増も支えになった。
7月は例年、夏休み期間の始まりで失業者が増える傾向にあるが、今回は1990年の東
西ドイツ統一後で初めて6月を下回った。季節調整値の失業者数も前月を8万4000人下
回り、ここ4カ月で25万9000人減。エコノミストの事前予想では失業者が増えるとの見方
が多かった。失業率は10.5%で前月と変わらなかったが、1年前と比べ1.2ポイント低い。
独失業者数は今年2月に504万人と昨年初めに続き500万人の大台を超えたが、その後
は減少傾向にある。雇用庁のワイゼ長官は「景気の回復が雇用市場にも及んできたこ
とが確認された」と強調した。 (21:00)
ソース NIKKEI NET:
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060801AT2M0101U01082006.html