【ニューヨーク=白川義和】国連安全保障理事会は31日、イランに8月末までのウラン濃縮停止を要求し、
従わない場合の経済制裁を警告する決議を賛成14、反対1で採択した。
イラン核問題での安保理決議採択は初めて。イランは安保理5常任理事国とドイツによる包括案への回答を
検討中で、外交解決か、制裁による圧力強化かを巡る攻防が今後繰り広げられる。
安保理の唯一のアラブ諸国で、反対票を投じたカタールは、イスラエル軍による30日のレバノン南部カナ空爆
を念頭に「決議は地域の混乱を増大させるだけだ」と反対理由を説明した。
イランのザリフ国連大使は決議採択後の演説で「イランの平和的核計画は国際の平和と安全に脅威を及ぼさ
ない。イランは核の平和利用の権利を行使する決意だ」と述べ、ウラン濃縮の全面停止などには応じる必要がな
いとの考えを改めて示した。
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