国家情報院(旧国家安全企画部)の「過去史真実糾明を通じた発展委員会」が1日、
1987年の大韓航空858便爆破事件と1992年の韓国朝鮮労働党事件(李善實〈イ・ソン
シル〉スパイ事件)についての真相調査の結果を発表する。
ある委員は「政府による大韓航空機事件に対する捜査の過程などを調べた上で、安全企画部
が工作した事件ではなかったとの結論を下した」とした。
同委員は「事件の基本的位置づけは変わらないが、当時の政府調査に一部不十分な点が明ら
かになった」とした。
委員会は金賢姫(キム・ヒョンヒ)さんに対する調査は行えなかった。
朝鮮労働党事件については李善實とキム・ナクチュンが実際に定着スパイとして活動したのか、朝鮮
労働党中部地域党という組織が存在したのかなどが重点的な調査の対象となった。委員会はこの事件
の捜査過程で虐待行為などの問題点を確認したという。
しかし委員会は当初の予想とは違い、1973年に東京で発生した金大中(キム・デジュン)前大統領拉致
事件の真相調査の結果については今回の発表に含めないとした。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/08/01/20060801000010.html