配管工事中の5人倒れる 京急油壷マリンパーク
1日午前6時40分ごろ、神奈川県三浦市三崎町小網代の水族館「京急油壷マリンパーク」で、
海水を園内に取り入れる給水管の作業中に、職員2人が倒れた。
さらに2人を助けに向かった職員3人も体調不良を訴え、市内の病院などに運ばれた。
三崎署によると、5人は意識ははっきりしている。現場付近で硫化水素が検出されたといい、
同署は同ガスによる中毒の疑いがあるとみて調べている。
同署によると、助けに入った3人のうち、大胡慎太郎さん(22)=横須賀市=と立川敬太さん(19)=三浦市=が
自分では立てない状態で、重症の大胡さんが横浜市の同市立大学病院にヘリコプターで運ばれた。
調べでは、マリンパークには海水を取り入れるための給水管が2本あり、この日は1年間ほど
使用していなかった方の管を使うための作業をしていた。最初に倒れた2人は管内にたまっていた水を排出するため
バルブ操作をしようと、深さ約2.6メートルのマンホール内に入り、倒れたという。
マリンパークは、過去に同様の事故は起きていないとしている。
硫化水素は火山活動のほか、腐敗や汚物のかくはんによって発生し、卵の腐ったようなにおいがする。
高濃度のガスを吸うと中毒症状になり、意識を失い、死亡することもある。
昨年12月、秋田県湯沢市の泥湯温泉で一家4人が相次いで倒れ、死亡した事故も、硫化水素ガスを吸ったことによる急性中毒だった。
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20060801/K2006080101040.html