新潟県警白根署員が、トラックの下に倒れていた交通事故の被害者を見落として物損事故として
処理するミスをしながら県警は口頭での注意にとどめたとして、
被害者の遺族が29日、署員を懲戒処分とするように求める文書を県公安委員会に郵送した。
警察法に定められた苦情申し出制度に基づく手続きで、県公安委員会は回答する義務を負う。
事故は5月25日未明、新潟市犬帰新田の市道で発生。乗用車が道路脇に止めてあった
近くの農業大竹義次さん(当時67歳)のトラックに追突。弾みでトラックが動き、
前にいた大竹さんがはねられた。署員は気付かないまま物損事故として処理。
大竹さんは、約4時間後に通行人に発見されるまで放置されていた。
県警は司法解剖の結果、大竹さんは即死だったとしている。
県警監察官室は今月、「規律違反や服務違反ではないため、懲戒処分にあたる過失ではない」として、
署員を口頭で厳重注意した。これに対し、遺族は「採用2年目の警察官による明らかに初歩的なミスで、
不注意による職務怠慢」と指摘。「口頭での注意は、4時間放置された事実が重要でないと
判断されたと思わざるを得ない」と訴えている。
そのうえで、日常の指導の検証と監督者の責任を問うことも求めている。
大竹さんの二女、田中真理子(41)さんは
「すぐに発見してくれていれば、死亡という結果は変わらなくても死に際に会えたかもしれない。
しっかり見れば気づいたはずで、責任の所在を明らかにしてほしい」と話している。
苦情申し出制度は、埼玉県桶川市の女子大生刺殺事件で同県警が被害者からの
苦情や訴えを放置するなど一連の警察不祥事をきっかけに、2001年6月に創設された。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060729it03.htm 依頼
http://news20.2ch.net/test/read.cgi/news/1153987187/955