934 :
ソース:俺:
イスラム法の法源は
基本的にはコーランとスンナによる。
コーラン(クルアーン)は教祖ムハンマドが受けた色んな神のお告げを
とりあえず集めたもので非常に断片的な内容。
スンナはムハンマドの言行のことで、ハディース(ムハンマドの言行の伝承、及び伝承を集めた本)に基づく。
他に
姦通行為についてはコーランにこう定められている
姦通罪を安易に人に適用してはならず、有罪にするには慎重にならなければならない。
最低でも男性ムスリム二人(または男性一人女性二人、ないし女性四人)以上の証人が必要とされる。
姦通で有罪になった場合、鞭打ち100回。これがコーランの規定。
また、ハディース(ムハンマドの言行にかかわる伝承及び伝承を集めたもの。宗派によって差異がある)によると
教祖ムハンマドのところに一人の男がやってきて姦通を自白した。
ムハンマドはその男に何度も確認した後、その男を石打にするよう指示した。
男は石で打ち殺された。という話が伝えられている。
イスラム法は基本的には、コーランと信頼できるとされるハディースを元にして
法学者の論理的議論によって形作られている。(そのステップは「法学派」によって少しずつ異なるが)。
姦通罪の量刑はコーランではなくスンナに基づき石打などの極刑が適用される。
ムハンマドの教団時代の強姦事件についての報告が存在しないので、
姦通についての規定からの「類推」によって規定は作成される。
935 :
ソース:俺:2006/07/29(土) 04:36:14 ID:ujsESBww0
で、強姦も姦通同様の立証責任が要求され、姦通に関するコーラン及びスンナの規定から、
本人の自白ないし男性ムスリム二人(または男性一人女性二人、ないし女性四人)以上の証人が必要。
(あるいは防犯カメラとか明らかな証拠)
”立証”された場合、「姦通行為」の責任は強姦犯のみに問われる。
しかし、姦通の告発が簡単にできないようにするために作られたルールを、
強姦にもそのまま適用したため非常に立証しにくくなっている。
(イスラム法学にも立場の多様性はあるが、神様の意思を忖度する冒涜より、
すでにある神の法から、他の「似た」事柄に類推(キヤース)によって機械的に当てはめていくべきという考えが根強い)
しかも、悪いことにその結果として「姦通行為」だけ立証されて「強姦」が立証されないということが起こりうる。
今回は「本人の自白」があって、それ以外何もなかったから。
さらに法廷も宗教書だけで頭ができてるわけでないので、
「妊娠した」とか「性器から精液が」といった客観的事実は、
コーランなどに規定されてなくても証拠として認めちゃうんだよね。
宗教法廷といっても一応リアルワールドを生きてる連中なので。
イランの他にパキスタンもこういう法が施行されている。
実際、強姦されて放置されたところを発見された女性がパキスタンで姦通罪で有罪になりかけて
内外からの批判によって助かった話はそこそこ話題になってたはず。
936 :
ソース:俺:2006/07/29(土) 04:40:27 ID:ujsESBww0
間違えた。
×最低でも男性ムスリム二人(ry
○最低でも男性ムスリム四人(ry