8月30日に開幕する第63回ベネチア国際映画祭の上映作品が27日、同映画祭事務局から発表された。日本映画6本が公式上映される。
役所広司(50)主演、黒沢清監督(51)の「叫(さけび)」(来春公開)が特別招待作品に選ばれ、黒沢監督は「ジャパニーズホラーの固定観念
からはみ出したものを作ったつもり。枠がグッと広がったことを世界に伝えたい」とサンケイスポーツにコメントを寄せた。
連続殺人事件を追う刑事(役所)の心の闇を描くサイコサスペンスで、小西真奈美(27)らが共演。監督にとって99年の「大いなる幻影」の招待
上映に続く2度目のベネチアとなる。
ホラーの巨匠と呼ばれ、海外では“日本にはアキラ(黒澤明監督)ではないクロサワがいる”と高く評価されているだけに話題を呼びそうだ。役所も
「どんな反応が出るかとても楽しみ」とコメントした。
スタジオジブリの新作「ゲド戦記」も特別招待作品。コンペティション部門にはオダギリジョー(30)主演の「蟲師(むしし)」(大友克洋監督)、アニメ
「パプリカ」(今敏監督)。コンペに日本人監督作品が2本が出品されるのは異例という。最終日の9月9日に各賞が決まる。
(サンケイスポーツ)
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