ラッパー先生、ニートにメッセージ 30日、仙台でシンポ
仙台市のヒップホップアーティスト、カズシックさん(33)が、30日に青葉区のアエルで開かれる「ヒューマンフェスタ2006」に参加、
ニート問題について話し合う。ラジオ番組でニートを取り上げ、「ラッパー先生」と若者から支持されるカズシックさん。スタジオを
飛び出しても「自らの体験を踏まえながら、率直な思いを伝えたい」と意欲を見せている。
ヒューマンフェスタは、青葉区の専門学校ヒューマンアカデミー仙台校の主催。カズシックさんは、午後3時からのシンポジウム
「アバウト・ザ・ニート」でコーディネーターを務める。高卒認定試験の受験を支援するミヤギユースセンターの土佐昭一郎代表や、
不登校者に居場所を提供するいっぽいっぽの会の高橋俊也代表ら6人と意見交換する。
カズシックさんは地元FMラジオ局のレギュラー番組で、毎週「ラッパー先生」と題したニート問題のコーナーを担当。フェスタへの
出演依頼も、同校の担当者が番組を聞いたのがきっかけで、カズシックさんは「ニート関係のイベントをやりたかった」と快諾した。
カズシックさんも大学卒業後は、月に1回程度ライブハウスで活動するだけで定職に就かない生活を送っていた時期があった。
同年代の友人らと自らを比べ、落ち込むことも度々あったという。
「このままだと負け犬になってしまう」と、30歳の時に一念発起し、好きなヒップホップを仕事にしようと、音楽プロダクションを
設立した。現在は多数の所属アーティストを抱えている。
カズシックさんは「一つのことに一生懸命打ち込むことが重要。何もやらないと人生の浪費になってしまう」と指摘。シンポジウムに
ついても「いろいろな立場の人から話を聞けるのは自分にもプラス」と期待する。
カズシックさんはこれまで、さとう宗幸さんのヒット曲をヒップホップ調にアレンジした「青葉城恋唄21」などを発表。昨年の
仙台市長選前には投票を呼び掛ける啓発ソングも制作した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060727-00000010-khk-toh