王子北越：「まともな会社が、まともな会社を、まともな目的で買収。日本初の合理性」

製紙業界最大手の王子製紙が中堅の北越製紙に敵対的な株式公開買い付け（ＴＯＢ）を表明したことは、
日本でも欧米並みに大企業同士のＭ＆Ａ（企業の合併・買収）が始まったことを意味する。９０年代
後半以降、日本企業の業績低迷や株価下落を反映して海外企業や投資ファンドによる企業買収が始まり、
最近はＩＴ（情報技術）系などの新興企業によるＭ＆Ａも相次いでいた。しかし、国内の大手企業が
同じ業界の企業に敵対的買収を行うのは今回が事実上初めて。日本に本格的なＭ＆Ａが根付くのかを
占うケースになりそうだ。

「まともな会社が、まともな会社を、まともな目的で買収したいという合理性に基づく日本で
初めての敵対的買収」
Ｍ＆Ａに詳しく、ニッポン放送の社外取締役を務めた久保利英明弁護士は今回の買収交渉をこう評価
する。「『敵対的』という言葉はふさわしくない。『敵対的』というと、村上ファンドのように利ざや
稼ぎを目的とした投資ファンドを連想するが、今回は互いの企業の生き残りをかけた真剣な取り組みだ」
（大手証券首脳）など、好意的な受け止め方が目立つ。

以下略
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20060725k0000m020094000c.html


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