選挙の投票率低下の悩みはいずこも同じ。そこで米アリゾナ州は22日までに、
投票すると抽せんで100万ドル(約1億1600万円)が当たる選挙制度改革案をまとめた。
州知事選挙で立候補経験のある地元の眼科医(53)が、投票率の低さを目の当たりにして
提案したという。11月に住民投票で可否を問うといい、実現すれば投票率急上昇まちがいなしだが…。
2月に史上最高の3億6500ドル(約430億円)を出した
宝くじ「パワーボール」を引き合いに出し「あっちの当せん確率は約1億4000万分の1。
こっちは200万分の1だよ」と猛アピールしている。
とはいえ、州内では「選挙くじ」をめぐって意見は真っ二つ。オステロさんらが
「少数の投票者が政治を決めている現状を打破したい」と意気込む一方、
「カネ目当ての投票を誘うのは民主主義の精神に反する」という声も根強い。
11月の住民投票までに差し止め訴訟などが起きるのは確実な状況だという。
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