イスラエル軍情報機関の高官は15日、レバノンを海上封鎖するため地中海沖に展開していたイスラエル
軍艦船1隻が14日夜に被弾し、炎上したことについて、イスラム教シーア派武装組織ヒズボラが海岸から
撃ったイラン製ミサイルが原因だったと明らかにした。また、イランの精鋭部隊といわれるイラン革命防衛隊の
約100人がレバノンに滞在し、ヒズボラにミサイル攻撃を指導しているとの情報を示した。
同高官の情報が事実なら、イランは資金や武器だけでなく人材まで提供し、ヒズボラのイスラエル攻撃を
支えていることになる。イスラエル政府がレバノン政府の責任を追及している理由の一つには、革命防衛隊員の滞在を許していることがあると見られる。
同高官によると、ヒズボラは射程40〜200キロのイラン製ミサイルを約150基保有。艦船攻撃のミサイルは
射程約100キロだった。その前までのミサイル攻撃は射程が40キロ未満で、こうした短射程ロケット弾の保有数は1万発を超すと見られている。
http://www.asahi.com/international/update/0715/026.html