ブッシュ米大統領は15日、主要国首脳会議(サンクトペテルブルク・サミット)出席のため
訪問中のサンクトペテルブルク市内でロシアのプーチン大統領と会談、北朝鮮のミサイル問題で、
発射凍結と6カ国協議への早期復帰を北朝鮮に要求することで一致した。
また、両首脳は核テロの防止や平和目的の原子力協力で合意したが、ロシアの世界貿易機関(WTO)加盟に向けた米露交渉での合意は見送られた。
米露首脳は共同声明で、大量破壊兵器の拡散防止を取り上げ、北朝鮮に対しては「弾道ミサイルの発射を強く懸念する」と非難した。
ブッシュ大統領は会談後の共同記者会見で、「米露とも北朝鮮の核は受け入れられないという同一の明確なメッセージを送っている」と語り、
大量破壊兵器の拡散防止が米露共通の利益であるとの立場を確認した。
しかし、大詰めを迎えた国連安全保障理事会での対北朝鮮決議案への対応については「国連で両国が同じことをできると信じる」と述べるにとどまった。
http://www.sankei.co.jp/news/060715/kok081.htm