10日早朝、北朝鮮がテポドン4号と見られるミサイルを発射した、と防衛庁は発表した。
偵察衛星の解析によると、発射されたミサイルは大気圏を抜け、
17分8秒後に月面の「静かの海」北西部に着弾したと見られる。
日本政府は今回の連続的なミサイル発射という事態を受け、
安保理での非難決議などの採択を求め、関係各国にさらなる協力を要請した。
防衛庁の発表によると、テポドン4号と見られるミサイル発射の兆候が見られたのは、9日夜8時頃。
ミサイルへの燃料注入が完了したという米軍からの情報を受け、
ミグ17哨戒機を出動させるなど、警戒態勢に入った。
10日午前4時32分、ミサイル発射と見られる熱源反応を確認。
テポドン4号は、東へ進路を取ったあと、高度1万メートルを超え、大気圏を脱出。
その後、7度にわたってロケットを切り離し、加速を続けたあと、
午前4時49分頃、月面「静かの海」に着弾した。
防衛庁の発表によると、このミサイル発射によるけが人等はいない模様。
北朝鮮は今回のミサイル発射に対してまだ公式の声明は出していないが、
5日のミサイル発射以降相次ぐミサイル発射に各国からの非難は一層高まると見られる。
今回のミサイル発射に関し、安倍官房長官は「今世紀中に建設を予定している
月面基地への攻撃を想定した演習と見られる。
北朝鮮側は宇宙の支配を狙っているのではないか」と警戒感をあらわにした。
また麻生外務大臣は「今、アンティークドールのねじを巻いてるから」と、警戒感をあらわにしなかった。
http://www.f7.dion.ne.jp/~moorend/news/2006071001.html