春日井市内でアライグマが民家の庭や畑を荒らす被害が相次いでいる。11日朝も、
同市上田楽町の無職男性(73)方に、親子とみられる3匹が猫の餌を狙いに侵入した。
市は「フェンスで囲うなどの対策を」と呼び掛けている。
男性方には、昨年10月ごろからアライグマが姿を見せるようになった。庭で飼っている
コイや金魚、猫の餌などを食べに来るという。ただ、アライグマの捕獲は、鳥獣保護法や
県の鳥獣保護事業計画の規定で、人身に危害を及ぼす恐れがある場合などに限られて
おり、男性は「庭を荒らされて困っているが、自分で捕まえることもできないとは」とこぼす。
市農政課によると、昨年度に捕獲まで至ったアライグマは16匹、本年度は10日までで
既に15匹と増加傾向にある。年々増え、都市部や農村部など生息地域も市内全域に
わたっている。
同課は「アライグマは凶暴だが、手を出さなければ、人間を襲うことはまずない。庭や
畑に柵を設けるなど防止策をとってほしい。手に負えなければ連絡を」と話している。
http://www.chunichi.co.jp/00/ach/20060712/lcl_____ach_____006.shtml