http://kyushu.yomiuri.co.jp/news-spe/sasebo/0607/sa_607_06070101.htm 長崎県佐世保市の小6女児殺害事件で、県佐世保児童相談所は30日、児童自立支援施設に
入所している加害女児(13)について、施設内で行動を制限できる強制的措置の延長を
長崎家裁佐世保支部に申請した。被害者の父親で、毎日新聞編集委員の御手洗恭二さん
(47)は同日、福岡市で会見し、延長申請について厚生労働省から事前に説明を受けたことを明らかにした。
児童自立支援施設など厚労省関連施設では初めての取り組みで、同省は加害女児の更生を基本に
置きつつも、遺族の心情に可能な範囲で応えることが必要と判断した。御手洗さんは「児童福祉政策に
『被害者遺族への対応』という新たな項目が加わり、大きな一歩を踏み出したもの」と評価した。
池上博敏所長は延長申請の理由を、「現在、更生に大きな支障はないが、将来、反省を深めて事件と
向き合った時、思春期の女児の情緒に何が起きるかわからず、不測の事態に備えた」と説明。
措置の期間は、現在の期限が切れる9月15日以降の2年間で通算90日間とした。日数については
「総合的に判断した。この範囲で対応は可能と考えた」と述べた。
家裁支部は今後、少年審判を開き、延長を許可するかどうかを判断する。
(続く)