東京都中野区野方の酒店「和泉屋酒店」で29日未明に出火し、この家の夫婦とみられる男女が焼死した火災の出火場所は、火の気がない建物の外壁付近だったことが、警視庁捜査1課と野方署の調べで分かった。
出火の約1時間後には、酒店から約2・5キロ離れた路上で、バイクなどが燃える不審火も2件発生しており、同課は放火の疑いがあるとみて、捜査を始めた。
酒店の火災は午前2時ごろ発生。木造2階建て店舗兼住宅約250平方メートルのうち約120平方メートルを焼いたが、2階部分から、この家に住む宮下秀昌さん(81)と妻の和美さん(74)とみられる男女の焼死体が見つかった。
同課が調べたところ、出火場所は建物内の倉庫部分の外壁付近で、周囲には火の気のないことがわかった。
一方、この火災現場から南に約2・5キロ離れた同区中央の路上では、29日午前3時10分ごろ、ゴミが燃えるぼやがあったほか、約15分後にオートバイが焼ける火災も発生。いずれも火の気はなく、同課は酒店の火災と関連を捜査している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060630ic01.htm