恐喝未遂容疑で大阪府警に逮捕された男(56)が取り調べの際に警官から暴行された疑いがあるとして、
大阪地裁が、警察署の留置場(代用監獄)から拘置所への拘置場所変更を認める決定を出していたことが分かった。
取り調べ中の暴行の可能性を理由に拘置場所の変更を認めるのは異例。自白強要やえん罪の温床とされる
代用監獄の存続を容認した未決者処遇法が今月成立したばかりで、弁護人は
「取り調べが目に見える(可視化)ようにしなければ、こうした問題はなくならない」と訴えている。
弁護人などによると、男は別の男性から50万円を脅し取ろうとしたとして、5月29日に恐喝未遂容疑で逮捕され、
大阪市内の警察署に拘置された。6月1日の取り調べ中、警官から腕をひねり上げられたり、
ひざげりされ、「まだ(拘置期間が)20日あるんや」などと言われたという。
男は2日に接見した弁護人に「取り調べで警官から暴行を受けた」と申告。拘置所に移せば通常、
取り調べも拘置所内で行われるため、弁護人は同日、左腕や腰、左太ももなどにあった
内出血跡の証拠保全と拘置場所変更を求める準抗告を申し立てた。地裁は3日、
「警官の暴行で傷害が発生した疑いが払しょくできない」として証拠保全と大阪拘置所への移監を認めた。
男は容疑否認のまま、今月19日、恐喝未遂罪で起訴されている。
最高検は先月、一部事件の取り調べを録画・録音する方針を示したが、警察庁の漆間巌長官は、
「検察の試行の成果は見守りたいが、警察として録画・録音を行うことは現時点で全く考えていない」と述べている。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060630k0000e040099000c.html |゚Д゚)流石他の警察とは一味も違う凄みを見せてくれますね