北京の「アニメ漫画祭」 並ぶのは日本の作品ばかり 日本文化の“侵略”を警戒
<北京> 評価は読者に委ねて
北京の大学で開かれた「アニメ漫画祭」を取材した。コスプレによる寸劇披露や、日本のアニメ
主題歌らしき歌を日本語で歌う中国人学生にびっくり。学生が描いた作品も日本のアニメそっくりだ。
「さすが日本の漫画は影響力がある」と漫画好きの記者が感心すると、主催者に「ただ『クレヨンしん
ちゃん』のような三流は中国に入れるべきではない」とチクリ。中国でも人気作品だが、下品な行動が
子どもに悪い影響を与えるという。
が、日本文化の“侵略”を警戒する一方で、学内に並ぶのは中国語に翻訳された「ドラゴンボール」
や「名探偵コナン」など日本の作品ばかり。
「日本の漫画は自由に競争できたから世界でもトップレベルになった。中国は発表や出版に制限が
あり発展は難しい」。ある関係者がこぼしたこの言葉が、日本漫画が中国で人気の理由ではないだろ
うか。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/wtown/20060701/ftu_____wtown___007.shtml