昭和飛行機工業は23日、電気自動車事業に参入すると発表した。スイス企業から電池を
独占輸入し、10月にまず軽商用車の改造車を発売する。2008年には1人乗り原動機付き四輪車を
自社製造する。同社がこれまで手掛けてきた給油車など特殊車両の製造ノウハウを生かし、
商用分野で普及を目指す。
富士重工業の軽商用車「サンバー」を電気自動車に改造した「e─VAN(イーバン)」を
10月に発売する。価格は350万円以下の予定。自社開発の原付き四輪車は宅配や警備会社などの
採用を目指し、価格は90万─150万円にする。
食塩とニッケルの反応で充電・放電するスイス企業製の電池を採用。8時間充電で「イーバン」
だと150キロメートルを走れる。2000回の充電・放電ができ、鉛電池の約五倍の寿命という。
特殊車両のサービス網を活用しながら商用分野を開拓。「イーバン」は今年度は30台、08年度に
300台の販売を目指す。電気自動車事業で08年度に10億─15億円の売上高を目指す。 (22:44)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060623AT1D2307623062006.html