証券取引法違反(インサイダー取引)容疑で起訴された「村上ファンド」前代
表、村上世彰(よしあき)被告(46)とライブドア(LD)側が、05年2月8日にニッ
ポン放送株を売買した時間外取引は、売買時期や価格を事前合意した
「なれ合い売買」
だったことが東京地検特捜部の調べで分かった。なれ合い売買は、相
場操縦の一種として証取法で禁止されており、罰則はインサイダー取引より重
い。LDが同放送株を大量取得した際、村上ファンドとともに違法行為を行って
いた実態が判明した。
ただ、当時は銀行による株の大量保有が問題となり、市場での放出によって
株価下落を招かないために、時間外取引の利用を国が推奨していた事情があ
り、特捜部はなれ合い売買容疑での立件を見送るとみられる。
(中略)
この際、売買価格はフジのTOB価格より高い6050円とし、2月8日午前8時
24分に、村上前代表は同放送株125万株を時間外取引で放出しLD側が買い
付けたが、価格だけでなく売買時期も事前に合意していたことが新たに判明し
た。証取法は159条で、売り手と買い手が事前に売買時期や価格を決め取引
する行為を「なれ合い売買」として禁じており、違反した場合は5年以下の懲役
か500万円以下の罰金に処される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060623-00000052-mai-soci