【サッカー】ジーコ、三都主をトップ下にコンバート

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1番組の途中ですが名無しです
土壇場で、ジーコ監督による「突貫工事」が行われた。試合を翌日に控えたピッチ。
控え組を仮想クロアチアに見立て、先発組のDFラインに対しポジショニング、マーク
の受け渡しを徹底的に指導した。通常、セットプレーの確認とミニゲームで終わる
前日練習に戦術の確認を組み入れるのは、極めて異例の事態だ。

その中で初めて出した指示が、左サイドバックの三都主をトップ下のマーク役に
指名したことだ。クロアチアの攻撃の格であるFWプルショは、日本の右サイドに
流れる傾向があり、そこで攻撃の起点をつくる。その時、怖いのが中央に構える
ニコ・クラニチャルだ。三都主は「中盤の選手を余らさないこと。僕なり、加地が
目の前の選手をマークする」と説明した。

だが、勝つしかない大一番を翌日に控えた土壇場で急きょ行われた“新対応”の
導入には、選手も戸惑いが隠せなかった。中村は「三都主がトップ下のマークに
付いた。あれはあり得ないよって、みんなで話した」という。中沢も「もう1度話し
合わないと」と難しい表情で話した。三都主が中央に詰めれば、日本の左サイドの
裏にはぽっかりと大きなスペースができる。この日も控え組にそのスペースを突かれ、
再三ピンチを招いた。

それでもジーコ監督の信念は揺るぎない。「クロアチアはサイドの攻撃がいい。
そこを抑える。片方に寄った時はもう片方をフリーにしてもいい」とまで話した。
オーストラリア戦後、チーム全体でのプレスと、4―4―2の新システムを準備して
きた。そこに新たな守備フォーメーションも加えられた。土壇場でのジーコ監督の
采配の行方は――。もう、迷っている暇はない。一心不乱に戦うだけだ。

ソース
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2006/06/18/07.html