政治学者として同じ明大出身の三木武夫、村山富市両元首相のブレーンを務めた
元明大学長の岡野加穂留(おかの・かおる)さんが、肺がんのため7日、亡くなった。
76歳だった。密葬は近親者のみで行う。お別れ会は7月20日午後1時、東京都港区
芝公園3の3の1の東京プリンスホテル。自宅は非公表。喪主は妻の論江(ときえ)さん。
1929年6月生まれ。55年明大大学院政治経済学研究科修了、68年同大政経学部教授、
92〜96年同大学長。
76年12月の三木首相退任声明文作成に加わったり、96年1月の村山首相の退陣表明当日、
官邸で相談を受けた。
専攻は比較政治学で、議会、政党、選挙制度を比較研究し、米ジョンズ・ホプキンス大大学院
客員教授などを歴任。86年から明大ラグビー部長として5回大学日本一に導いたほか、昨年は
郵政民営化法案に反対し、郵便局ファンの会会長を務めた。著書に「政治風土論」「村山政権と
デモクラシーの危機」(編著)など。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/fu/news/20060609k0000m060179000c.html