愛知県瀬戸市発注の下水道工事を巡り、名古屋地検特捜部は8日、大手ゼネコン「大林組」
名古屋支店(名古屋市東区)の副支店長小林恵二容疑者(58)を競売入札妨害(談合)容疑で逮捕し、
同支店を捜索した。
調べによると、小林容疑者は、「名工建設」(名古屋市中村区)元執行役員営業本部副本部長
岡田彰被告(59)ら4被告=いずれも競売入札妨害罪で起訴=と共謀し、瀬戸市が
「郵便公募型指名競争入札」(郵便入札)で発注した昨年9月15日の下水道工事入札で、
瀬戸市の沢田建設に落札させることを計画。同月上旬、同社の指定した金額を入札参加各社に連絡し、
談合した疑い。入札には、25社が参加し、沢田建設が4900万円(落札率98・3%)で落札した。
大林組(本社・東京都港区)広報室は「名古屋支店副支店長が逮捕されたことは誠に遺憾。
嫌疑の内容は確認中で、これ以上のコメントは差し控える」とのコメントを発表した。
郵便入札は、参加業者の特定が困難であるとして、談合防止を目的に導入されたが、
この事件では、4被告らが参加業者25社を特定して談合していた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060608i411.htm