日産スタジアム、W杯公式スポンサー絡みでPV断念
2002年のサッカー・ワールドカップ(W杯)日韓大会で決勝が行われた横浜市港北区の日産スタジ
アム(旧横浜国際総合競技場)が、今回のドイツ大会の日本代表戦を公開生中継するパブリックビュー
イング(PV)の開催を断念したことが6日、わかった。
横浜市の命名権ビジネスで、競技場には05年3月から日産自動車(東京都)の名前が冠されたが、
今大会公式スポンサーになっている韓国の「現代自動車」の権利を侵害するとされた。
日本では大手広告会社「電通」が国際サッカー連盟(FIFA)からPV権の販売許諾を受けている。
当初、日産スタジアムを管理する市スポーツ振興事業団は電通と協議し、「日本サッカーの“聖地”の
横浜を国内のメーン会場にしよう」と検討した。
しかし、FIFAの規定では、試合会場だけでなく、PV会場でも公式スポンサー以外の広告を禁じてい
ることが判明。日韓大会では、公式スポンサー以外の広告物を布で覆うなどしてしのいだが、今回は
開催を断念した。
昨年6月、バンコクのW杯アジア予選日本―北朝鮮戦のPVを開催した際も、FIFAから「会場名に公
式スポンサー以外の名前があるのは好ましくない」と指導を受けたという。
同事業団の野口隆能事業課長は「ファンの皆さんには申し訳ないが、今さら名前を隠すわけにもい
かない」と話している。
パブリックビューイング=スポーツ競技会場に入りきれないファンが、会場とは別の場所で試合の生
中継を観戦しながら応援するイベント。W杯日韓大会では、国立競技場も会場になった。
ソース
http://www.yomiuri.co.jp/wcup2006/news/20060607i301.htm