サッカー日本代表が「全日公開練習」 出場32チームの中でも異例
サッカー日本代表“大盤振る舞い” 全日公開練習
≪出場32チームの中でも異例≫
【ボン=榊輝朗】サッカー日本代表のジーコ監督が、W杯開幕を前にしても公開練習を続けている。
1度の非公開日も設けないのは出場32チームの中でも異例といえる。W杯1次リーグで対戦する豪州
のテレビ局、ブラジルの記者たちにもセットプレーの練習まで公開する“大盤振る舞い”。しかし、指揮官
に非公開練習の考えはなく、W杯期間中も続くことになりそうだ。
ドイツ国内のW杯開催12都市のメディアセンターで配布される、出場国の公開練習日一覧表で、ひと
きわ目を引くのが日本だ。「all open(すべて公開)」。こう記されているのは日本だけ。続く公開練習は、
W杯の舞台では極めて異例といっていい。
公開を基本とするブラジル人監督のチームと比較しても、スコラリ監督のポルトガルは、3日間の公式
公開日を設け実質は2日に1度の公開。無記載のブラジル、パレイラ監督もドイツに入った5日以降は
「8日以外は非公開」と、部分的に情報のカーテンを引く。
7日の日本の練習には豪州、ブラジルの報道陣が数人来て、テレビ映像を撮影し、記者が選手の動き
を追った。情報は相手にも筒抜けだろう。6日には、日本の練習中にサンバの演奏が観客席上部で流れ
始め、関係者が音を止めるハプニングも起きた。
だが、チーム関係者は「監督は気にしてない」と断言。就任以来、公開練習を続けてきたジーコ監督の
姿勢は、本大会でも貫かれており、「変更の話も出ていない」という。本大会でも平常心を忘れない心意
気ともとれるが、確実に相手が日本を研究できる材料を与えていることも確かだ。
http://www.sankei.co.jp/news/060608/spo046.htm