芥川賞作家で詩人の清岡卓行(きよおか・たかゆき)さんが三日午前六時四十分、間質性肺炎のため、東京都内の病院で死去した。
八十三歳。葬儀は四日、親族で済ませた。自宅は非公表。喪主は妻で作家の岩阪恵子(いわさか・けいこ)さん。
一九二二(大正十一)年、中国・大連生まれ。四九年、東大仏文科在学中に日本野球連盟(当時)に入社。プロ野球セ・リーグの試合
日程編成を担当したほか、一試合に三安打以上を記録する「猛打賞」を考案した。
五九年に第一詩集「氷った焔(ほのお)」を発表し、斬新な作風が注目を集めた。六九年に発表した小説「アカシヤの大連」は亡き妻
との大連での出会いを描き、芥川賞を受けた。
日本芸術院会員。元法政大教授。九二年「パリの五月に」で詩歌文学館賞。九九年に「マロニエの花が言った」で野間文芸賞。
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20060605/eve_____sya_____020.shtml