富野監督「アニメオタクは、アニメ業界に来ないでください」 ★2

このエントリーをはてなブックマークに追加
78番組の途中ですが名無しです
『よく「漫画家になりたいなら漫画以外の遊びや恋愛に興じろ」だとか
「人並の人生経験に乏しい人は物書きには向いていない」だとか言われますが、
私の持っている漫画観は全く逆です。人はゼロからストーリーを作ろうとする時に「思い出の冷蔵庫」を開けてしまう。
自分が人生で経験して、「冷蔵保存」しているものを漫画として消化しようとするのです。
それを由(よし)とする人もいますが、私はそれを創造行為の墓場だと考えています。
家の冷蔵庫を開けてご覧なさい。ロブスターがありますか?多種多様なハーブ類がありますか?
近所のスーパーで買ってきた肉、野菜、チーズ、牛乳・・・どの家の冷蔵庫も然して変わりません。
多くの『人並に人生を送った漫画家達』は「でも、折角あるんだし勿体無い・・・」とそれらの食材で賄おうします。
思い出を引っ張り出して出来上がった料理は大抵がありふれた学校生活を舞台にした『料理』です。

しかし、退屈で鬱積した人生を送ってきた漫画家は違う。「思い出の冷蔵庫」に何も入ってない。
必然的に他所から食材を仕入れてくる羽目になる。
その気になればロブスターどころじゃなく、世界各国を回って食材を仕入れる事も出来る。
つまり、漫画を体験ではなく緻密な取材に基づいて描こうとする。
ここから可能性は無限に広がるのです。私はそういう漫画家を支持したい。』


↑は故・藤子不二雄Fの言葉。記憶を頼りに書いたが大体が原文ママ。
印象に残ったからずっと覚えてた。