サッカー・ワールドカップ(W杯)開幕を控えたベルリン中心部で26日夜、新玄関口
「ベルリン中央駅」の完成を祝う式典の見物に訪れた28人が少年(16)にナイフで
刺される事件があった。メルケル首相は27日、大型映像で観戦する全国各地の
パブリックビューイングなどへの刃物の持ち込みを禁じるなど、W杯の警備強化を
検討するよう警備当局に指示した。
警察などによると、ベルリン南部に住む少年は、中央駅から約1キロの路上で見物
を終えた28人の背中や腹などを刺した。うち6人は重傷。傷害容疑などで逮捕された
少年はかなり酒に酔っており「記憶がない」と供述しているという。
中央駅はW杯開幕に間に合わせ25日に完成、26日夜はメルケル首相らが祝辞を
述べたあと、コンサートや花火によるショーがあり約50万人が見学した。W杯組織
委員会の関係者は「大変ショックだ。大会運営には万全を期す」と話した。
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