AFP通信によると、イランのザリフ国連大使は26日、記者団に対し、イラン国内で生産する濃縮ウランについて、
濃縮度を10%以下に制限するとの妥協案を示した。
濃縮度に上限を設け、核兵器用の高濃縮ウランは生産しないことを強調する案だが、欧米諸国はイラン国内での濃縮を認めない立場を維持している。
ザリフ大使は「イランは濃縮度の上限を受け入れる用意がある」とし、「原子炉で使われるレベルの10%以下にすべきだ」と述べた。
また、これとは別に、核燃料の兵器転用を防止する措置も導入する方針だとした。
イラン核問題をめぐっては、米英仏中露の国連安全保障理事会常任理事国とドイツが、
イランへの「見返り」などをまとめた包括案を協議しているが、難航が続いている。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060527i203.htm?from=main2