小泉純一郎首相は25日、都内のホテルで開いた第12回国際交流会議「アジアの未来」(日本経済新聞社主催)の
晩さん会であいさつし、アジア諸国との経済協力のあり方について「地域全体の発展をもたらす質の高い
経済連携協定(EPA)の締結に向け、日本は引き続き全力を挙げたい」と述べ、EPAの締結交渉を
加速させる意向を表明した。
首相はテロ防止や環境保護、安定的なエネルギーの確保がアジア諸国の共通課題になっていると指摘。
「そうした課題の克服には地域内の協力がますます重要になっている」として、日本が域内の連携を
主導していく決意をにじませた。
EPAは関税や貿易障壁の撤廃を目指す自由貿易協定(FTA)に加えて、(1)人やモノの移動(2)
知的財産の保護(3)紛争解決手続き――など広範な分野で包括的なルールを規定するもの。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060525AT3S2500M25052006.html