りそなホールディングス(HD)は21日、約2兆9000億円の残高がある公的資金を返済する
原資として、民間企業などに優先株を発行して新たに約1兆円を調達する方針を固めた。23日の
取締役会で正式決定する。
りそなHDは今年度を「公的資金の本格返済スタートの年」(細谷英二会長)と位置付けており、
秋までに具体的な返済計画を公表する。これまでは、本業の利益を積み上げた剰余金を主な返済の
原資にしてきたが、優先株を発行することで返済能力を高めて早期完済を目指す。現状では、
優先株の引き受け手や発行時期などは未定としている。
りそなHDは03年6月に公的資金の投入を受けて、実質国有化された。
総投入額3兆1280億円のうち、昨年は約2000億円を返済。今期は06年3月期時点で
約7000億円に積み上がったとみられる利益剰余金のうち、3分の1程度を返済にまわす方向だ。
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20060522k0000m020064000c.html