ミャンマー(ビルマ)の民主化問題を協議するため、同国を訪れている国連のガンバリ事務次長(政治局長)が20日午後、
自宅軟禁中の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏と会談した。軍事政権がスー・チー氏と外国要人との面会を許可したのは約2年ぶりで、
高まる国際的な批判をかわすねらいがあるとみられる。
軍政筋によると、スー・チー氏はヤンゴン市内の政府関連施設で、ガンバリ氏と約30分間にわたり会談した。
内容は明らかにされていないが、軍政側との対話のあり方や国連の役割などをめぐり意見交換したとみられる。
ガンバリ氏はこれに先立ち、軍政トップのタン・シュエ国家平和発展評議会議長と会談した。
軍政は03年5月にスー・チー氏を拘束し、自宅軟禁を続けている。外国要人との面会も、04年3月のラザリ国連事務総長特使以降、
禁じてきた。軍政による国連高官の受け入れも、ラザリ特使以来となる。
軍政は最近、野党や少数民族への弾圧を強めており、国際社会の非難が一段と高まっていた。
http://www.asahi.com/international/update/0520/009.html