成田国際空港会社は18日、平成18年3月期決算で、100%株主の国に対し20億円の
配当をすると発表した。16年4月に新東京国際空港公団から民営化してから初の配当となる。
同社の黒野匡彦社長は会見で「平成22年までの中期経営計画で財務体質改善への見通しが
ついたので、株式会社としての義務を果たす。上場に向けて(投資家への)アピールになることを
期待する」と述べた。
同社は資本金1000億円で、国土交通省と財務省が9対1の割合で出資する特殊会社。
200万株の発行済み株式は、この出資割合に基づき、両省大臣が保有している。同社の
民営化後、初の決算となった17年3月期連結決算も最終利益が64億円と好調だったが、
財務体質強化が必要として配当は見送った。
http://www.sankei.co.jp/news/060518/kei089.htm