耐震強度偽装事件で昨年11月末から休業していた愛知県岡崎市のビジネスホテル「岡崎第一ホテル イースト館」(9階建て、52室)が17日、
約半年ぶりに営業を再開した。この問題で休業していた東海3県のホテルの営業再開は初めて。
ホテルによると、この日朝までに32人の宿泊予約があった。近藤忠勝マネジャー(29)は午前8時過ぎにフロントへ入り、予約客の確認などに追われた。
「ほっとしたが、何かミスをしていないかという不安がわいてきた。本当に実感できるのはお客様の顔を見てからでしょうね」と、
午後3時からのチェックインを待ちわびていた。
同館を運営するヒサコー観光の近藤久子社長(66)は午前10時、同館で記者会見。「最初は何が起きたかわからず途方に暮れたが、
今日を迎えられてうれしい」と語った。近くの本館で働いてきたスタッフらには15日に紅白まんじゅうを配って前祝いをしたという。
改修工事に約2000万円かかり、休業に伴う損失は約6000万円を見込む。「まだ休業中で苦しんでいる仲間に申し訳ない気もするが、
うちの再開が皆さんを元気づけられるよう願っています」と語った。
http://www.asahi.com/national/update/0517/NGY200605170002.html