http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200605160027.html ロンドン――英BBC放送は15日夜、今年5月初旬に放映したインターネットの
音楽ダウンロードに関するライブ番組で、同社の技術畑の職への「応募者」を、
「専門家」の評論家と取り違えてインタビューし、そのまま流したことが判明した
として、視聴者に謝罪した。
同局の受付係のミスで、本物のインタビュー相手だったガイ・キューニー氏は
スタジオへの出番を待ちながら、モニター画面を見て、「別人」のガイ・ゴーマ氏が
出演していることを発見していた。「最初は少し面白いと思ったが、話す内容が
ポイントを把握していないと視聴者が感じたかも知れない。私の評判にかかわる」
と指摘している。
この番組は5月8日に流したもので、英法廷におけるアップルコンピュータと
ビートルズ関連企業間のロゴ使用係争に絡むもの。
BBCの職の応募者は、担当者に言われるままスタジオに入室。消費者問題担当の
記者から紹介された際に、間違いに気が付いたのかビックリした表情を見せたという。
しかし、その後、フランス語なまりの英語で、判決内容について「予想していなかった
内容など」と語り始め、音楽のダウンロードの将来についての持論を披露した。
番組製作の担当者は、インタビュー終盤になって、何かおかしいことに気付き始め、
放送が終わった後、専門家にまずい部分はなかったかを確認したという。
本来なら番組に出演予定だった「専門家」は自らのブログで、「基本的にはOKだったが、
話すスピードが少し速かった」と評している。
間違われた男性はBBCに対し、インタビューを受けるのはストレスがたまる体験だった
としながら、楽しかったとも述べ、就職に成功することへの期待も示した。職を最終的に
得たのかどうかは不明。