北九州市で05年5月、男性2人を車ではねて死なせたとして、業務上過失致死罪に
問われた福岡県警田川署刑事2課の巡査長、内形大輔被告(31)の判決公判が16日、
福岡地裁小倉支部であった。出口博章裁判官は「過失は決して小さくないが、
被害者側にもかなり酔った状態で横断歩道を使わずに道を渡るなど落ち度があった。
遺族も強い処罰を望んでいない」として、求刑通り罰金50万円を言い渡した。
判決によると、内形被告は05年5月29日午前2時ごろ、同市小倉南区の県道で
マイカーを運転中、当時79歳と同64歳の男性をはね、死亡させた。最高速度が
時速50キロのところを同80〜90キロで走り、脇見をしていた。
県警は内形被告を逮捕せずに任意で取り調べ、同年10月、福岡地検小倉支部に
書類送検。小倉区検が略式起訴していたが、小倉簡裁が略式手続きを「不相当」と
判断して、検察側に正式な公判手続きに移行させた。
県警は内形被告を停職1カ月の懲戒処分にしている。
http://www.asahi.com/national/update/0516/SEB200605160003.html